介護現場で実践されているセラピーには様々なものがあります。
ここでは、代表的な4種類を紹介したいと思います。

1つ目は、アニマルセラピーです。
動物と一緒に遊んで触れ合うことで、ストレスの軽減や情緒の安定といった心のケアにつながります。
普段無口な高齢者の発語が増えたり、触れる人の表情が和らいだりするといった効果が期待されます。
アニマルセラピーで触れ合う動物として馬やイルカ、猫などの様々な動物が挙げられますが、国内ではセラピードッグという犬を介して実践されることが多いです。

2つ目は、音楽療法です。
高齢者にとって懐かしい思い出の曲を聴いたり歌ったりすることで脳を活性化させ、心の安定を図るセラピーです。
また、音楽という共通の話題があることで、高齢者同士のコミュニケーションの円滑化にもつながります。

3つ目は、化粧療法です。
女性の高齢者をお化粧でキレイにして、本人の気持ちを明るくさせるセラピーです。
お化粧をすることで、本人の機嫌が良くなり、外出の意欲が向上するといったメリットがあります。

4つ目は、ロボットセラピーです。
人型や動物型のロボットを用いて実践するセラピーであり、アニマルセラピーと同様の効果が期待できるとされています。
さらに、衛生面やアレルギー、動物と高齢者との相性を心配する必要もありません。
ロボットの中には、本物の動物のような動きができたり、鳴き声がリアルなものが出てきたりと、日々進化しています。